『あ』 ~「ひらがな」を書こう~ 

書道で「ひらがな」と言えば、

 

「いろは」ですが、 ここでは 敢えて 「あいうえお」 から始めましょう…

 

まず、最初は 『あ』。

 

『あ』 の語源を見てみましょう…

 

『あ』 の語源は  「安」…

 

あゝ、なるほど、 『あ』 の語源は 同じような形をした 「安」

 

が語源だよねぇ…

 

ご覧いただいているのは、 「安」の 楷書 です…

 

ただ,「楷書」や「行書」は時代的に 「草書」や「ひらがな」よりもあとに出来上がったものですから、

 

「ひらがな」の出来上がりには 「草書」 を見ていただく方が良いと思います…

 

では 「草書」

 

「行書」はこちらです。

 

昔は、と言っても100年くらい前まで、「a」 という音として使われていたのは 「あ」、「安」だけではありませんでした…

 

「阿」、「婀」、「鞅」、「英」、「吾」、「足」 も 「a」として使われていましたのですよぉ (万葉かな)

 

赤の点線を引いたところに

 

3点がそろうと 「あ」 は綺麗に見えます…

 

 

「ペン先」 が 写っています…

 

これが「つけペン」です…

 

漫画家さんが書くのと同じと言えば 同じ…

 

このペン先に 墨汁 を付けて書きます…

 

 

「ボールペンではないの?」 と聞こえてきそうですねぇ…

 

このつけペンが上達の近道なんです…

 

赤丸のところに狙いを定めて…

 

この辺りは、落ち付いて目を利かせましょう…

 

ゆっくり書く練習をすると必ず出来るようになりますから ご安心を。

「安」 に 『あ』 を重ねてみました…

 

『あ』 が出来上がった所以がわかります…

 

縦線が中心よりも 左 にあるのがわかります…

 

『あ』  でした…

 

ご健筆を…

 

小石會みなと支部