『や』 ~「ひらがな」を書こう~
美しい文字は あなたの手から…
『や』
『や』は、「し」や「に」と同じように
俳句や短歌で重宝する文字です…
冷静に考えると 字源はわかると思います…
『や』の字源は『也』。
『ya』であれば「矢」の方が簡単だったような気がしますが、
勝手な想像ですが、
文字は武士よりも公家さんのような
筆で戦いをする人たちの間で育って行きましたでしょうから、
短歌や俳句で使われやすい文字がより重宝されたのでしょう…
「草書」 を見てみましょう…
「草書」の方はすでに『や』になっています…
「ひらがな」は「草書」から出来たものですから、
この『や』も「草書」をそのまま「ひらがな」にしたのが分かります。
「楷書」は「ひらがな」や「草書」と比べるとあとに出来たものですし、
「草書」、「楷書」、「行書」はそれぞれ別々の道をたどってその書式を確立しています。
ですから単純に「楷書」と「ひらがな」を比較することに無理があります。
「草仮名」も見てみましょう…
「草仮名」です。
ひとつ長い『や』がありますが、短歌や俳句の時に、
「五七五(七七)」の区切りに来た時に音だけではなく
文字でも「長~く」伸ばして、短冊にアクセントを作る手法が用いられます
。「高砂や~~~~」の「や~~~~」のところ。
現代では「かな」の「散らし書き」の時に多様します…
書き方。
意外とバランスよく書くのが難しい文字です。
見た目よりも難しいかもしれません。
縦線を寝かさないようにおねがいします。
ご健筆を…