『ん』 ~「ひらがな」を書こう~
美しい文字は あなたの手から…
『ん』
さぁ、「ひらがな」の最後に来ました…
『ん』 の字源は 『无』
『无』 の読みは音読みで 「ム」 とか 「ブ」。
訓読みは 「ない」 もしくいは 「なし」…
そう、「無」という意味です。
『ん』はほかの「ひらがな」と比べると
最後に採用された文字(11世紀頃)なので、
扱いは一番最後になります。
『ん』の音はサンスクリット語でも宇宙の終焉も意味する文字ですので、最後に配置されるのにふさわしいと思います。
ちなみに『あ』の音はサンスクリット語で宇宙の起源を表します。
日本語の発展に仏教が大きな役割を果たしていますが、
この『あ』から『ん』の50音図の配置もサンスクリット語の影響を受けています。
『あ』から『ん』まで唱えるだけで浄化される可能性もあるのではないでしょうか。
「草書」 を見てみましょう…
期待したほどには変化していません…
「无」 は、一説には 「無」 の略字ではないかとの説もあるようです。
無の「草書」からは考えにくいですが。
「草仮名」も 見てみましょう…
これが「やまとかな」になるともうほとんど『ん』です…
書き方。
底辺をそろえて
バランスとりましょう…
ご健筆を…